1. One size fits allからPreciam Medicineへ
同じ薬をすべての人に投与するような医療から、個人差に応じた医療へ。型にはまった医療から、現代は、遺伝子・生活環境・ライフスタイルなどの個人差を分析し、その人に最も合った治療や薬を施すことが目指されるようになってきている。
本校は、キャリア教育の一環として様々な取り組みを行ってきました。今年度は、前年度に引き続き、高大接続教育のプロジェクトである「フライデープロジェクト」と、SDGs(持続可能な開発目標)を見据えたプロジェクトである「世界部」の取り組みを行っています。
高大接続教育の一環として、本校では「Friday project」を立ち上げました。
日本大学付属校というメリットを生かし、日本大学の全学部から教授をお招きし、授業を行っています。
職業選択の幅を広げ、文理選択、進路選択の支援をしています。
本日は薬学部の辻康弘教授に来校していただき「簡単な統計要約」についてご講義いただきました。
同じ薬をすべての人に投与するような医療から、個人差に応じた医療へ。型にはまった医療から、現代は、遺伝子・生活環境・ライフスタイルなどの個人差を分析し、その人に最も合った治療や薬を施すことが目指されるようになってきている。
①データをグラフ化することの意味
②中央値と平均値の違いは何か
③回帰分析について
‥未来を予測するデータを最も精度よく再現できる関数である。
【生徒の感想】自分は将来薬剤師になることが夢です。
薬を開発するのにあたって、高校の数学がとても大切になることがわかりました。今から将来の夢の実現のために数学をしっかり勉強していきたいです。
①模擬薬局や模擬病棟・模擬診察室まで設置された実習棟という環境の中で、充実したプレ実務実習が行われる。
②附属病院との連携、薬局との連携による各11週ずつの実習が行われる。
https://www.pha.nihon-u.ac.jp/
10月2日(金)放課後、オンラインにて、生産工学部機械工学科 栁澤一機准教授教授に、「生体計測×ロボット 人とロボットの共生に向けて」と題してご講義いただきました。
51名の生徒が講義に参加し、栁澤先生の問いかけに、iPadのzoomのチャット機能を使って、自分の意見や考えを伝えるなど双方向にやりとりをしながら熱心に聴講しました。講義の終盤には、栁澤先生の研究内容の紹介やロボットを使った授業風景、卒業研究、人工知能の導入など生産工学部の紹介もしていただきました。
講義後、生徒は「ロボットについてさらに学んでみたいと思った」「ロボットはただ作るだけじゃなくて、生産や流通など利益を生み出すことも大事だと思った」「10年後は何でもできると思っていたが、このような研究の上に成り立っていることがわかった」などと感想をもちました。
http://www.cit.nihon-u.ac.jp/
10月9日(金)放課後、オンラインにて危機管理学部福田充先生による「日本の新型コロナウイルスの危機管理は成功したのか」というテーマで講演をしていただきました。
24名の生徒が参加し、日大中高の図書館で行われました。福田先生は、「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」の一員として大変お忙しい毎日を送っておられる中、90分にわたってお話し下さいました。先ず自然災害、大事故、犯罪、戦争、今回のような感染症などの危機があること。また、それらを解決するには、セキュリティ、リスクコミュニケーション、ロジスティクス、インテリジェンスという4つの観点から対策を考えるべきだというお話がありました。その上で、今回のコロナ感染では、日本の独特な文化が影響したのではないかとのお話でした。衛生文化、挨拶文化、生活様式、同調圧力、医療技術、教育水準などが相まって、感染率や死亡率が低かったのではないかということでした。これらは今後解明される部分が多いとのことです。国民一人一人の意識と行動・マスコミなどの正しい活用による情報収集が重要であるとのことでした。国の施策についても今後の検証が必要だということでした。
・コロナで経済情勢も変わっている中で私たちが知らないような日本の危機管理の遅れや政府の対応について知ることができた。危機管理と一言で言っても災害や犯罪、情報セキュリティなど幅広い分野があることを知ったし、日本では数少ない日大危機管理学部ではそれらについて学ぶことが出来ると分かったし、これから生きていくために必要だと思うので学びたいと思った。
・受講して驚いたことが二つありました。一つは福田先生のコロナに対する考え方です。日本の古き良き習慣によって感染が抑えられている可能性があるが、たくさんの観点から検証しなおさないといけないということでした。もう一つは世界に存在するたくさんのリスク不安についてでした。戦争や大地震を初めとして10を超える危機があって、一つ一つ解決していかなければならないということでした。
https://www.nihon-u.ac.jp/risk_management/
10月9日(金)、日本大学スポーツ科学部・近藤克之先生からご講義をいただきました。日ごろから部活に熱心に取り組んでいる生徒、スポーツに関心のある生徒など中高あわせて110名が3教室に分かれて聴講しました。
前半は大学・学部の説明をしていただきましたが、充実した施設設備に圧倒され、ここで学びたいと思った生徒もたくさんいました。文理学部体育学科との違いなども説明していただき、進路選択にも役に立ちました。
次に、スポーツを科学するとはどういうことかという講義を聞きました。ウサイン=ボルトを例にとてもわかりやすいお話で、大学で何をどのように学ぶのか理解することができました。後半は、先生のご専門にかかわる講義で、ご自身のご経験を交えながらのお話は説得力があり、今まで知る機会がなかった内容もしっかり理解できました。またスポーツという枠を越えて、社会のあり方や人間としての生き方まで考えさせられる深い内容でした。
・興味深く楽しい講義だった。パラリンピックの講義ではスポーツという枠を越えて「共生」ということを考える機会になり、とてもためになった。
・楽しかった。部活でバスケに取り組んでいるので参考になった。
・同じ日本大学の中で、文理学部体育学科は保健体育の教師になることが目的だが、このスポーツ科学部はスポーツを広く捉え様々な観点から科学することが目的だとわかった。
https://www.nihon-u.ac.jp/sports_sciences/
日本大学法学部法律学科の岡西賢治先生により「正義のミカタ」について、ご講演いただきました。
今回のご講演では、新型コロナウィルス感染症と法学部での学びについてご講演いただきたいとの依頼を申し上げたところ、資料も作成していただき、ご講演をお聞きすることができました。
医療や理工学の分野では、新型コロナとの具体的な相関がわかりやすいのですが、法学部との関わりに関心が高い生徒も多くいたようです。
岡西先生から具体的な掲示を示していただきました。生徒の皆さんも「答えがない」と悩みました。先生の「味方・味方」の意味が少しわかった気がしました。
・法律上で決まっているから「正しい」のではなく、法律をどのように解釈するかが大切だとということがわかりました。法律や条令を自分だけの解釈で他の人に強要することや、実際に起こっている現場の状況を把握しないことは、権力の押し付けに過ぎないと思いました。自分自身も法律のことを研究して、今の時代に合った法律解釈をし、人の見方になりたいと思いました。(高校2年男子)
・今まで法学部と聞くと、弁護士や検事という職業が思い浮かびましたが、今回の岡西先生のお話で、法律は身近にあるもので、一人一人がよく考えて行動するために必要なものだと感じました。私も自分の言動と法律を合わせて、責任を持った言動ができるようになりたいと思いました。(中学3年女子)
・ニュースなどでみるマスク警察や感染者を特定しようとする動きに前から疑問を感じていました。これをしている人は正義の下で行動していると思っているのかが疑問でした。先生のお話を伺い、法律を自分の保身や自己満足の理由にしてはいけないと感じました。大学でもこのことを研究してみたいと思います。(高校1年女子)
https://www.law.nihon-u.ac.jp/
日本大学理工学部交通システム工学科教授 轟朝幸先生に,「空の玄関『国際空港』を作り上げる~コロナ禍からの再興のために~」と題してオンラインにてご講義いただきました。
先生は,長野市のご出身で三輪小学校・柳町中学校をご卒業されたということで,生徒たちも親近感をもって講義に聴き入っていました。
導入として,理工学部の紹介をしていただきました。1920年の創設でちょうど100周年を迎える理工学部は14学科で構成され,「知は翼なり」のスローガンのもと様々な研究を展開中。学内研究はもとより,海外交流をはじめ,卒業生の世界における活躍ぶりはメディアにも注目されているとのことでした。
本題の空港について,「高速での物流」「工場をはじめ産業が空港周辺に発展すること」をふまえ,「空港が地域を元気にする」という空港・航空産業の役割についてお話がありました。
インバウンド政策をはじめ,将来,航空産業の需要は大いに発展する見込みがある中,課題も見えてきているとのことです。
第1に,喫緊の問題であるコロナ禍において,成田国際空港の利用者が,国内線では89%・国際線においては97%も減少しているという現実にどう対応していくか。
また,航空機の離発着の処理能力をいかに高めるか。
さらに,騒音・洪水などの環境対策,地域のとの共存・共生,物流の効率化等々,課題は山積しているとのことです。
こうした課題解決に向け,「いかに時代に対応した空港を作り上げるか」,宇宙開発も視野に入れながら,研究が続けられているとのことです。
・理工学部の研究は楽しそう。私は,物理学科に入学して研究をしてみたい。
・空港の設備や構成のことを詳しく知ることができてよかった。滑走路の長さにもびっくりした。
・飛行機のしくみについても興味をもった。
・国際空港の大切さがわかった。講義はものすごく楽しくて有益だった。
・国際空港が地域経済を活性化し,大切な存在であることを実感した。
・成田国際空港に農地などがあることにびっくりした。地域との共存・共生の難しさも知ることができた。
https://www.cst.nihon-u.ac.jp/
本日は、経済学部の孫徳峰先生より「なぜ企業は戦略が必要なのか」と題してご講演いただいた。講座には、高校生67名、中学生44名 計111名が参加し、経済学部の興味・関心の高さを示した。コロナ禍の中、小中の企業を中心に経済活動に支障を来している状況を耳にするに付け、今まで以上に企業戦略が求められていることを感じている生徒も多かったようだ。
講義は豊富な資料とデータで興味を引く内容が展開された。
経済学や経営学は、過去の事実の分析により、作られたモデルに現在の事実から予測されることをもとに将来の戦略が立案されるという基本構造があり、それは、家計から国家運営に至るまで広く適応されるものであることを教えていただいた。そして、為替レートや物価の変動、銀行や証券の危機、金融システムの問題から経済成長と少子高齢化の問題、さらに公害や環境問題まで広く実践的な知識を提供してくれるのが経済学であると、熱く語られた。
そもそも戦略は、「企業の長期的な目的を達成するために市場環境と経営資源とのかかわりで示した基本方針」のことであり、これがなければ経済活動は営まれない。
ことに三つの基本戦略は、日常の経済場面の事実を思い浮かべられるものだった。第一に「コストリーダーシップ戦略」は、つまりライバルより「安く」作るということだった。第二の「差別化戦略」は、つまりライバルとの「違い」をつくるということであり、第三の「集中戦略」は、つまりターゲットに焦点化するということだった。このことを先生は、ヤマト運輸と郵便局の戦略の違いは?プレイステーションとニンテンドーのWeの違いは?ドトールとスターバックスの違いは?マクドナルドとコメダ珈琲店の違いは?などなど、身近な企業を例に戦略の違いを実感させられた。
豊富なデータと具体的なお話に興味・関心のつきない貴重な時間をいただくことができた。高校生の感想にもあったが、進学先として考えている生徒にとって確信を得られるものであった。また、これから自分自身の夢と大学で学ぶべき内容を結びつけて考えていく中学生にとっても示唆に富む内容だった。
最後に聴講生一同で、「ありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、終了した。
https://www.eco.nihon-u.ac.jp/
本日は、日本大学歯学部歯学科の本吉満教授にオンライン講義をしていただきました。
1.「咬合」‥この漢字の読み方は?
「こうごう」と読みます。「歯の噛み合わせ」のことです。「噛み合わせ」が悪いと(不正咬合)、虫歯や歯槽膿漏になりやすく、よく噛めないとこで胃腸障害の原因ともなります。「正しく噛むこと・噛めること」は、「健康な生活」を送るための必須条件なのです。(噛むことは、生きることです)
2.縄文人の歯並びは理想的?
縄文人の人骨からは、不正咬合がみられないことがわかっています。米作りが始まった弥生人から、不正咬合の人が増加したようです。「噛む」ことが少ない食生活を送っている現代人だからこそ、不正咬合が多いようです。
※豊かさと咬合は、比例しないのです!
3.抜歯論争
不正咬合をどのように治療するかをめぐって、“抜歯”VS“非抜歯”の論争が展開された歴史があります。当初は、抜歯をしないで矯正する治療が広まりましたが、現代においては抜歯の必要がある場合もあることが、矯正歯科界では主流の考え方となっているとのこと。
※根本的な治療には、抜歯も必要であるということです
4.Eライン‥エステティック・ライン
横顔の鼻の先端と、顎の先端を結んだ線のことをEラインといい、美しい口元の基準になっています。矯正治療の目安の1つになっているとのことです。
※確かにEラインは美しいですね!
https://www.dent.nihon-u.ac.jp/
令和2年11月13日に、日本大学生物資源科学部 袴田航先生よりご講義をいただきました。
講義タイトルは、「新型コロナウィルス感染症に薬はないのか。抗ウィルス薬の現状と天然化合物からの探求」でした。
生徒は、関心が高い反面、難しそうという印象を持って、講義に参加したようです。
「生物資源科学部で抗ウイルス薬?薬学部じゃないの?」と、講義前に生徒も言ってましたね。
まず、医薬品・抗生物質は、農業の一部であることに驚いた生徒が多かったようです。
次に、具体的な例として、サソリが作る化合物の抗ウィルス薬に応用を説明されました。
・農学は、食品の分野に目が行きがちだったが、自然界にあるものを利用して薬や染料を作ってきたことを考えれば、納得できた。科学的な分野と同時に、歴史的な分野に関しても興味深かった。化学をしつかり勉強して、人間全体の役に立てるような研究がしたいと思った。(高1 男子)
・私は、農業に何となく地味で、土と共に生きるみたいな印象を持っていました。ただ、この地味さは、人の生活を支えるために必要な誠実さだと感じました。私も健康食品や化粧品のような、人の生活を豊かにするための研究をしたいと考えています。農学の幅広さと必要さを自分でも研究するために、頑張りたいと思います。(高2 女子)
https://www.brs.nihon-u.ac.jp/
日本大学文理学部中国語・中国文化学科の渡邉登紀先生にオンラインにて講義をしていただきました。前半は文理学部についてガンダンスをしていただきましたが、緑あふれるキャンパスや充実した教授陣などすばらしい学習環境が用意されていることがわかりました。
ガイダンスの後は、出張講義として「漢文と中国文学」と題して渡邉先生のご専門の授業を受けました。題材は孟浩然の「春暁」で高校の漢文の授業でも学習しているなじみのあるものでしたが、今回はそれを中国語で読んで鑑賞してみようというものでした。そこでまず、中国語の発音から教わりました。四声という中国語独特の発音があることを教わり、みんなで一緒に発音してみました。初めての中国語に苦労しましたが、みんな声に出してトライしていました。さらに、孟浩然はどのような気持ちでこの「春暁」を詠んだのか、その背景の孟浩然の境遇にまで話は及んで講義は深まっていきました。講義は一時間近くに及び、いかにも大学の講義という内容でしたが、参加者はみんな生き生きと講義を受けていました。
参加者は、「中国語は難しかったけど、楽しかった。」「高校で学んでいる漢文がもっと深いところまで学ぶことができた。」「中国語に興味が出てきた。」などの感想があり、多くの刺激を受けたようでした。文理学部は文系から理系まで幅広い学問領域を有する学部ですが、この日の講義のように知らない学問領域があることに多くの生徒が気づいてくれたようでした。このような機会を通して新たな興味関心が芽生えてくれれば、このフライデープロジェクトも意義あるものとなることでしょう。
https://www.chs.nihon-u.ac.jp/
日本大学工学部機械工学科 田中三郎先生に,「社会における工学の役割」と題してオンラインにてご講義いただきました。
はじめに,日本大学工学部の紹介をいただきました。
工学部は福島県郡山市にあり,敷地は東京ドーム8個分という広大な環境の中で,6学科に分かれて勉学研究が進められているとのことです。毎年1040名程度の新入生を受け入れ,活気にあふれた学生生活も魅力とのことです。
工学部は,「ロハス工学」をキーワードに据え,心とからだそして地球にやさしい暮らし方を実現するために,「ハードウェア・ソフトウェア・システム技術」の確立と体系化を目指しているとのことです。
「工学」は人間社会で利用される」ことを追求しエネルギーや自然の利用を通して得る技術一般のことであり,「機械工学」はその応用範囲が自動車工学・ロボット工学・宇宙工学等々におよぶ」という特長があるそうです。
また,様ざまな力学を駆使し,新型コロナウイルス感染拡大防止に寄与する研究も進められているとのことです。
田中先生には,大学での学びの様子に加え進路についてもご説明をいただき,聴講した生徒たちから「参考になった」「日大工学部で学んでみたい」「将来は宇宙工学について学んでみたい」等々の感想が聞かれました。
また,先生から,「大学では,専門的な知識の獲得や学びに加え,コミュニケーションや広い知見の学びが大切である」というお話をいただき,生徒たちはしきりに頷いていました。
https://www.ce.nihon-u.ac.jp/
12月4日に、日本大学芸術学部から、茅野良平先生にご講義いただきました。
タイトルは、「オンライン四字熟語」です。
芸術学部なのに四字熟語? 現代文? 故事成語? 漢文?
色々な生徒の推測が楽しかったです。さすが芸術学部という感じですね。
漢字と出会う?・今から?
オリジナルの四字熟語?
茅野先生、どうすればいいですか~?
生徒リアクションペーパーより⇒
イメージをクリエイトするってことですね。(英語にしただけじゃん…)イメージを絵や画像にすることはあっても、四字熟語にすることは考えつかなかったので、新鮮でした。色付けも少し工夫してみました。(中2 女子)
生徒リアクションペーパーより⇒
芸術学部の学生の方もやってる「一語日芸」。同じことを表すのに、こんなに違いがあるのが印象的でした。どれも正解なんだと思います。これが芸術の面白さかなぁ。もしかして、よく聞く答えのない問ってこれのこと?(高2 女子)
生徒のリアクションペーパーから⇒
ここが、一番楽しかったです。ルームの学年が違うメンバーが使ったイメージとコラボできている感じがしました。自分の考えの良いところと、相手の考えの良いところを足し算できることってあんまりないので。芸術が人を幸せにするってこういうことかなぁと思いました。(高1 男子)
生徒リアクションペーパーより⇒
普段は、正解に近づくことを求められる勉強をしている気がします。茅野先生の良いところを褒めていただける指導が印象的でした。私も人を褒められる専門家になりたいと思います。芸術の魅力をありがとうございました。
http://www.art.nihon-u.ac.jp/
12月11日(金)放課後、オンラインにて、国際関係学部国際教養学科 教授 小川直人 先生に、「オンライン社会で必要となる能力とは~コミュニケーション学的見地から」と題してご講義いただきました。
高校生46名(多目的室)と中学生46名(中学棟教室)が講義に参加しました。
国際関係学部は静岡県三島市にキャンパスがあること、ご自身が長野県下諏訪町のご出身であることも紹介してくださいました。そして、始めにオンラインでの異文化コミュニケーションは英語が中心となることを皮切りに、オンライン社会で必要となる能力として4点からご講義いただきました。「続きは、ぜひ大学で一緒に学びましょう」と。
講義後、生徒は「コミュニケーションには自尊心(自己肯定感)が必要なことを初めて知った。面白かった。」「メディアに出ている情報がすべて正しいわけではない、ということを改めて確認できた。ニュースなどでも、他の視点から見て、批判的に考える力を身につけてきたい。」などと感想をもちました。
https://www.ir.nihon-u.ac.jp/
12月11日(金)放課後、オンラインで商学部石田大典先生による商学部と経済学部の違い、企業と消費者を結ぶビジネス=商学部についてお話しいただきました。
30名の中学高校生が参加し、多目的室2で90分間にわたってお話しいただきました。ご専門は「マーケティング戦略」ということで、大変わかりやすくたくさんの例を挙げてお話しいただきました。「湖池屋とカルビー」「アイリスオオヤマ」「味の素の冷凍餃子」「エナジードリンク大ヒットの戦略」などを例に、マーケティングは「消費者ニーズのリサーチ」「売れる仕組み作りの充足と利益を高めること」「コンビニなどの売り場の確保」など、ポイントをいくつもクリアして初めてヒット商品が生まれることをお話しくださいました。全体を通して「発想の豊かさと柔らかさ」と「ちょっとした工夫」が最も大切な事だと感じました。また「その商品、あなたの奥さんは買いますか」という消費者の気持ちに立った商品開発が重要だということもわかりました。考えてみれば当然のことなのですが、消費者側(相手側)からすると「意外なところ」にまで気を遣った考え方は、私たちの日常生活にも必要なことではないかと思いました。講演の最後には、生徒からの質問時間も設定していただき、多くの質問が出ましたし、本校を卒業して現在商学部2年生のYさんにもオンライン参加していただいたり、石田先生にはいろいろお骨折りいただいてわかりやすく、楽しい講演でした。最後は先生に拍手をもってお礼を述べさせていただきました。
湖池屋とカルビーという私たちに身近な会社を用いたマーケティングの説明で、とてもわかりやすく興味深かったです。単に自分がほしい商品を開発するのではなく、普段は気づかない消費者のニーズを満たす商品を作るために「みんなが気づかないセールスポイント」をリサーチすることが重要だと感じました。(高校生)
元々マーケティングに興味があったので、今回受けられる機会があって良かったです。アイディア主体ではなく、消費者の行動を分析することで、より一層売れるということがわかりました。また自社の製品を売るだけでなく売り場を工夫することで売り上げが伸びる。小売店も販売スペースを取ってくれるのでお互いにいい関係が必要だとわかりました。社会の動きを見てそこから必要なものを作る力が必要だと思いました。(中学生)
https://www.bus.nihon-u.ac.jp/#gsc.tab=0
1月29日(金)放課後、松戸歯学部の多田充裕先生に講義をしていただきました。タイトルは「お口のにおいを科学する」、なんとなく気になるタイトルでしたが、中学生を中心に受講しました。
まず、口臭はどこから発生するのかという疑問から詳しく教えていただきました。口臭のもとはもちろん口の中で作られますが、多くは肺で作られるということを学びました。また胃からガスが出て口臭になると思っていましたが、胃は食道との間が弁で閉じられているので胃からガスが上がってくることはほとんどないと聞いて受講者全員が驚きました。
人間の口臭ということから離れて、犬が「におい」をかぎ分ける能力について講義をしていただきました。犬は「におい」から様々なものをかぎ分ける能力を持っているということで、訓練によって「癌」を見分けることができる犬もいるとのことでした。そして、現在もっとも大きな問題となっている新型コロナウイルスも、犬がにおいで感染者を発見できるようイギリスで訓練が本格化しているということを紹介していただきました。現在、呼気から癌を発見できるセンサーを日本の企業も研究開発しているようで、犬に頼らず病気が発見できるようになるといいと思いました。
後半は、日本大学松戸歯学部について紹介をしていただきました。大学付属病院が大規模なことや、そこで学ぶ学生は臨床の経験を積む機会に恵まれていることを知りました。また、歯科医師として弱い立場の患者さんの身になって考えられるよう、豊かな人間性を身につける教育を重視していることがわかりました。講義を受けた生徒からは、歯科医師ということだけでなく幅広く学ぶことができることがわかった、との感想が聞かれました。
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特別プロジェクトの第2弾として長野日本大学学園は「世界部」を立ち上げました。「長野県の魅力を世界に発信するプロジェクト」として生徒主体の「部活動」として活動をしていきます。海外インターンの提供に強い企業である「タイガーモブ」のサポートを受け、県内の企業とコラボをして企画・商品開発等行っていきます。
この世界部の活動内容は定期的にアップしていきたいと思います。
信州の名産を長野日本大学学園から世界へ発信・販売を目標として今年10月より発足いたしました。海外インターンの経験を持っている「タイガーモブ」の協力のもと、七味唐辛子製造の『八幡屋礒五郎』、おやき製造販売の『いろは堂』、りんご栽培を手掛ける『中村農園』と協力してそれぞれの商品を海外へ販売していきます。高校だけでなく、本学園の幼稚園(年長)、小学校、中学も巻き込んだ壮大なプロジェクトになります。
(写真はガイダンス風景(海外で活躍する日本人の紹介)
Tiger Movの中村さん(ガイダンスの際、お話いただきました)
11/7(土)信濃毎日新聞に本校の「世界部」の活動が紹介されました。
信州企業とタイアップし、生徒が企画した商品を世界に打ち出そうという世界部プロジェクトが、ついに始動しました。『売るぞ!信州名産!』。そんな意気込みを持った生徒が多かったのではないでしょうか。
ディスカッション中は、異年齢集団だからこそ生まれる発想や気づきに驚きの声が上がります。自分では思いもしなかった視点からの意見に刺激をもらい、さらに筆を走らせる姿からは、やりがいを感じながら楽しんで活動している様子が伝わってきました。
ディスカッションの方法は中村さんから学んだCritical Thinkingを活用します。自分たちの「夢・ビジョン」の実現に必要なことは何かを明確にするために、「どうしてそれをやりたいのか」、「現状と目標との差はどれくらいか」、「差を埋めるための解決方法は何か」といった手順で議論を深めていきました。
活動を展開するにあたり、最も大切なことは人々が応援してくれるような「ストーリー」があることです。そして、これが生まれるためには人々をワクワクさせられるような「夢・ビジョン」がなければいけません。魅力的な「夢・ビジョン」から逆算してこそ、多くの人を巻き込んだ企画へと成長させられます。この「バックキャスティング」の考え方を学んでから、部員たちは自分たちの「夢・ビジョン」を見直し、「ストーリー」を作ることに取り組みました。来月に控えたポスターセッションは、今回練り上げた「ストーリー」が来場者の心をつかめるかどうかが試されます。
そして、ついに迎えたポスターセッション当日。あかしや幼稚園と長野小学校の仲間たちに加え、協賛していただいている企業(いろは堂、中村農園、八幡屋礒五郎)と公官庁の方々にも来ていただきました。いざ発表が始まると、園児の目線に立って優しく語りかけたり、紙芝居のようにイラストを示しながら説明をしたり、ブース毎に創意工夫が見られ、会場には活気がみなぎりました。発表後には来ていただいたみなさんからアドバイスもいただきました。
自分たちのアイディアの実現に向けて、さらなる一歩を踏み出した部員たち。今日の経験を糧(かて)に、更なる飛躍に期待です!!
これからは企業を交えた商品作りが本格化していきます。
第2回ポスターセッションに向けて 第1回ポスターセッションでは多くの企業から直接フィードバックを頂き、学校の中だけでは得られない貴重な学びを得ることができた部員たち。プロ達の本気の意見は時に鋭く、宿題もたくさん頂きました。そして、次は第2回ポスターセッションに向けて新たな挑戦が始まりました。
まず私たちが痛感したことは、「校内で議論を重ねていても、現場の実態は見えてこない」ということです。そこで、第2章は実践すること、すなわち「いかに学校を飛び出して現場で学ぶか」が一つの課題となりました。そのような中で、真っ先に動いたのがりんごチームでした。中村農園の手厚いご協力のもと、部員たちで企画して実際に豊野のりんご農園にまで足を運び、摘果作業などを経験させて頂きました。すると、実際に額に汗して得られた経験値は今までの議論に新しい風を吹き込み、さらなる好奇心の炎が部員たちの中に熱く燃え滾っていきました。さらに、彼らの活動に触発されて、七味唐辛子やおやきのチームも実践に向けての動きを加速させ、部全体がさらなる盛り上がりを見せていきました。
そして迎えた第2回のポスターセッション。どのチームも半年間の学びの成果を1枚のポスターへと結晶させ、ネットの情報だけでは得られない独自の知見が盛り込まれた発表を行うことができました。これは何より、第1回の反省からそれぞれのグループが「実践」に挑戦したことが生きていると感じています。ここまでの学びの集大成として、多くのチームが完全燃焼できたのではないでしょうか。
次からはより一人一人の興味関心に基づく探究学習の実現に向け、チームが再編されます。ここまでの学びを基礎として実践段階へ進むもの、あるいは実践段階から再び思索段階へと探究の螺旋を深めるもの。各チーム異なる動きをしながらも、各々の立てた目標に向かって、さらなる探究の深化・進化を遂げてくれると期待しています。がんばれ!世界部!
第2回のポスターセッションが実施され、4月のリブートから各チームが進めてきたプロジェクトの中間発表が行われました。今回は協賛いただいている長野の企業に加えて、シンガポール、インド、フィンランドなど海外からもzoomでゲストが参加され、部員らの発表をご覧頂きました。実際に海外で日本の商材販売を手がけるプロ達の目線から頂く貴重なフィードバックからは、生徒のみならず我々教員も大いに学ばせて頂きました。また、今回はりんごの国内展開を企画しているチームが会場で実際にりんご「秋映」を販売し、限定30袋を完売することに成功しました。
発表後のリフレクション(振り返り)では、どのチームも自分たちの成長に手応えを感じつつ、今後の活動に目を向けてすでに次の一歩を踏み出していました。その姿に頼もしさを感じつつ、彼らがどこまでも伸びていけるよう、引き続きサポートして参ります。最後に、今回ご参加いただいた皆様にあらためて感謝申し上げます。