活動レポート

【3年生】令和5年度活動最終報告②〈Arts Day〉

いよいよ令和5年度の活動報告も最終となりました。

最終号の今回は、3年生が一生懸命協力し合って頑張り、めいっぱい楽しんだ〈Arts Day〉の取り組みについてご報告します!

 

本年度新たな取り組みの一つとなった「ArtsDay」

バカロレア教育の取り組みの中で位置づけられている芸術的活動を、ご家庭のみなさんも巻き込んで共感したり鑑賞したりする日でした。

ArtsDay当日は、ステージ発表と展示発表に分けての2本立てとし、3年生はステージ発表ではリコーダー奏「いつも何度でも」、展示発表ではUnit6で取り組んできた「ようこそ!わたしたちのおもちゃランドへ!」の発表を行いました。

 

   

講堂で行われたステージ発表では、他の学年の合奏や演奏、5・6年生の圧巻のダンスなどで大いに盛り上がりました。真剣な演奏をじっと聞き入っていたり、リズミカルなダンスに手を叩きながら楽しそうに見入ったりと、会場が一体となって発表を共感・鑑賞している様子が印象的でした。

3年生は今年度から取り組み始めたリコーダーです。3学期から、ArtsDayに向けての取り組みを始めました。みんなで決めた曲は多少アレンジは加えたものの、3年生が吹くにはかなり難易度が高かったのですが、本当に粘り強く頑張ってくれました。出せなかった音がひとつ出せるようになるたびに、吹けなかった小節がひとつ吹けるようになるたびに、合わなかった音がきれいに揃うたびに、自分の一歩前進を喜び、友だちの一歩前進も同じように喜び、教え合い、声を掛け合い、支え合いながら歩んできました。

確かな目標をもち、「目に見えないもの」を26人全員で創りあげていく。そんな日々の練習の中で、3年生の子どもたちもまたたくさんの「目に見えないもの」を得ることができていたように感じます。みんなでひとつになって頑張る姿はとっても輝いていました。ありがとう!

 

 

 

展示発表の時間には、これまで探究のUnit6で取り組んできた「ようこそ!わたしたちのおもちゃランドへ!」の発表をしました。

ランチルームを3年生の「おもちゃランド」にして、各自思い思いのブースを作り、足を運んでくれた児童や保護者のみなさんをお客さんとしてお迎えし、楽しんでもらいました。

今回のUnit6では、「私たちはどのように自分を表現するのか(How we express ourselves)」を教科の枠をこえたテーマとして設定し、「10の学習者像」の中の「考える人(Thinkers)」と「挑戦する人(Risk-takers)」を目指して取り組んできました。

 

 

          

このUnit6を進めていくための指針となるセントラルアイディアを「ものが動く仕組みには、技術と思考が組み合わさっている」と設定し、子どもたちは、これまでの理科や図工の学習で取り組んできた「ものの仕組み」や技術面の学びを自分の作りたいおもちゃの「動き」として取り入れました。

ゴムの伸縮・電流と光の関係・光と反射・磁石の引力と斥力・空気の力・振り子・天秤・こま(回転)など、様々な動きの仕組みにつながりそうなアイディアが出され、自分のイメージを形にしていきました。「できた!」と喜ぶのもつかの間、できたおもちゃで遊びあってみると「すぐこわれちゃった…」「タイヤが回らない…」「見た目がちょっと…」などなど、色々とトラブルが発生しました。そこからです!おもちゃランド開催までの間に、時に一人となって黙々と、時に友だちと協力し合い、刺激し合いながら何度も試行錯誤を繰り返す姿に、3年生なりに学習者像に向かっていく姿を感じました。また、当日の発表の場も、「相手に伝える『責任』」という重要概念(Key concepts)として位置付けていました。ただ楽しんでもらうための場ではなく、この探究の振り返りにつながる大切な時間です。ArtsDay開催の際に校長先生が、「展示発表の場では、子どもたちのより良い振り返りのためにフィードバックをしてあげてください」、というお話をされ、おもちゃランドに来てくださった保護者の方や高学年のみなさんからはたくさんの質問を投げかけてもらっていました。そのひとつひとつに真剣に答えようとする姿にも大きな成長を感じた時間でした。

 

 

 

おかげさまで26人全員で元気に3学期の終業式を迎えることができました。

来年度から2クラスから1クラスになり、高学年の仲間入りをしていきます。

来年度も充実した1年間になりますように!!

これからも見守っていただけると嬉しいです。

1年間ありがとうございました!!