【2年生】言葉を通した表現
UNIT4では、「私たちはアイデアや感情を言葉を通して表現することができる」というセントラルアイデアのもと、さまざまな表現方法を知ることからスタートしました。ジェスチャーゲームをして体を使った表現を楽しんだり、絵本や詩の言葉、絵から伝わるイメージ、クラシック曲やPSPEデーで踊った曲「それもいいね!」の歌詞やメロディ、リズムから感じ取れるメッセージを自由に読み取ったりしました。活動を通して、それぞれの表現方法が持つ良さや、伝わり方の違いについて考えることができました。

次に、「自分たちでも表現してみたい」という思いから、詩作りに挑戦しました。まずは、「感情」を表す言葉を知るところから。同じ表情でも、その気持ちを表す言葉はたくさんあり、少しずつニュアンスが異なるということを辞書を使いながら学びました。その後、自分が体験したエピソードとその時の気持ちを結び付け、さまざまな詩集をもとに詩ならではの言葉の使い方や工夫を学びながら、自分の気持ちにぴったり合う言葉を選び、紡いでいきました。最初は「詩なんて作れない!」と言っていた子どもたちも、作っていくうちに言葉を操る楽しさに気付き、「もっと詩を作らせて!」という声が聞かれるようになりました。

詩で感情を表現した後は、「メッセージを物語にのせて伝える」という挑戦として、オリジナル絵本作りに取り組みました。自分が読者に伝えたいメッセージを考え、どのようなストーリー展開や言葉を使えば伝わるのかを試行錯誤しながら、一から本を創り上げました。初めての経験に梃子摺る子もいましたが、次第に自分の頭の中のストーリーが形になっていくことにワクワクしながら、意欲的に書き進めていました。完成後の読み合い会では、絵本に込めたメッセージを伏せたまま読み合い、「自分のメッセージが読者に伝わるか」を確かめました。多くの子が思い通りにメッセージを汲み取ってもらうことができ、「頑張って考えた甲斐があった!」と達成感を味わっていました。

言葉を操ることがまだまだ難しい2年生ですが、UNIT4を通して、自分の言葉の選び方一つで、相手に伝わる印象や受け取り方が変わることに気付きました。これからも、子どもたちが自分の思いや考えを大切にしながら、言葉を使って表現する楽しさを感じていけるような学びを続けていきたいです。
