【2年生】組織はなんのために…?

UNIT2「様々な組織の構造によって町は機能している」の学びの中で2年生は東和田にある組織「交番(警察)」「郵便局」「病院」「学校」に焦点を当てて探究学習を進めてきました。
7月の上旬には、長野東郵便局に足を運び、郵便物がどのように分けられ、配達されているのかという仕組みや、そこで働く方々の様子を実際に見せていただきました。長野東郵便局には、毎日大量の郵便物が集まります。その数なんと2000通以上!とても人の手では仕分けできないため、全て機械で地域別に分類され、消印を押されてから配達係の方々がバイクや車で5〜6時間かけて各地域に配達しているそうです。郵便以外にも、様々な荷物の管理、配達、保険や貯金業務などお仕事の内容は多岐にわたっていました。子どもたちからは「機械と人間が協力して早く届く工夫をしているんだね」「郵便局ってこんなに色々な仕事があって、色々な人が自分の役割を頑張っているんだ」といった気づきの声があがりました。見学の最後には、担当の方から「ぜひお手紙の良さをたくさんの人に伝えるために、郵便局を利用してください」というメッセージをいただきました。
さて、病院はどのようにお仕事を深掘りしようか…と考え、見学は難しいだろうという意見が。しかし、お家の方が医療に関するお仕事をされている方が多かったため、そういったご家庭にインタビューのお手紙を書くことに。お返事には、「病院は、お医者さんだけではなく受付・看護師さん・リハビリ・放射線技師の方など、たくさんの役割に分かれて協力しています」「患者さんが良くなったときに見せてくれる嬉しそうな顔を見るときにやりがいを感じます」「みなさんは食事・運動・睡眠をしっかりして健康な体を保ち、できるだけ病院には来ないようにしてください」といったことが書かれていました。子どもたちは「お医者さんや看護師さんはみんなの健康や笑顔が嬉しいんだね」「病院の仕事も郵便局の仕事と一緒で役割が色々ある!」など、病院という組織内の共通点、他の組織との共通点を見つけることが出来ていました。
次に学校。学校は、長野日本大学小学校にいる先生方へインタビューに行きました。副校長先生から養護の先生、事務の先生など、様々な役職の先生方へお話を伺い、担当の仕事ややりがいを感じる時、日大小の子どもたちに願うことなどを聞きました。そこでも、「子どもたちのできた!という顔を見るのが嬉しいです」「日大小のみんなには思いやりのある優しい人になってほしいです」といった答えをもらい、「同じ先生でも、担当の仕事はそれぞれ違うんだね」「先生たちも、やっぱり笑顔や優しさを願っている!」という気づきが生まれ、4つの組織の目的や願いが繋がった子どもたち。
一通り組織へのインタビューが終了し、各組織の主な仕事内容や役割分担、目的や願いを一つの模造紙にまとめ、「じゃあ、町を機能させてる組織ってなんのために頑張っているの?」と問いかけると、子どもたちからは「その町に住む人たちの安心とか、笑顔のため」「その町の人が生活しやすいように色々工夫して頑張っている」といった答えが。各組織の特徴や機能はバラバラでしたが、共通点を見つけ、答えを導き出すことが出来ました。
最後に、「各組織の願いを聞いて、自分が市民として出来るアクションってなに?」という問いに対して「色々な人にお手紙を書いてお手紙の良さを伝える!」「歯医者さんにお世話にならないように毎日3回ご飯の後に歯を磨く!」など具体的なアクションの例が出たため、夏休み中に自分が決めたことをチャレンジすることに。
今回のUNITを通して「地域の中で様々な組織が人々の生活を支えているということ」や「自分にも出来ることがある」ということに気づくことができた子どもたち。今後も、身の回りの組織に目を向けながら、自分の生活とどのように繋がっているのかを考え、学びを深めていってほしいです。