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長野市の中学生へ|フリースクールで開く進路と未来の選び方

こんにちは。長野日大ラボフリースクール担当です。

長野市にお住まいで、学校へ行きづらさを感じている中学生のお子さんを持つ保護者の方、あるいはご本人にとって、最も気がかりなのは将来の進路のことではないでしょうか。高校受験はどうなるのか、内申点はつくのか、そもそもどんな選択肢があるのか。不安な気持ちを抱えたまま、インターネットで情報を探し続けている方も多いかと思います。この記事では、長野市の現状に即したフリースクールの活用法や進路戦略について、私が現場で感じていることを交えながらお話しします。

  • フリースクールを利用した際の出席扱いや内申点への影響がわかります
  • 長野市独自の公的支援と民間支援の違いを整理できます
  • 通信制高校やサポート校など多様な進路の選択肢が見えてきます
  • お子さんに合ったフリースクールを選ぶための具体的な視点が得られます
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長野市のフリースクールに通う中学生の進路と不登校支援

まずは、長野市において中学生がフリースクールを利用する場合、その先の進路や学校との関係がどうなるのかについて、基本的な仕組みと現状を整理していきましょう。制度を正しく知ることで、漠然とした不安はずっと軽くなるはずです。

不登校からの高校受験と内申点の扱い

「学校に行けていないと、内申点がつかないから全日制高校は無理なんじゃないか」と心配される親御さんは非常に多いです。

確かに、全日制高校の受験において内申点(調査書)は重要な要素の一つです。しかし、不登校だからといって全ての道が閉ざされるわけではありません。長野県内の高校入試制度においても、生徒一人ひとりの事情を考慮した選抜方法や、定時制高校、通信制高校など、内申点のみに依存しない多様な入学枠が存在しています。

また、後述する「出席扱い」の制度を活用することで、学校に行っていない期間も学習の努力を評価してもらえる可能性があります。大切なのは、今の状況だけで諦めるのではなく、お子さんのペースで積み上げられる実績を少しずつ作っていくことです。

在籍中学校での出席扱い制度の活用

フリースクールに通う大きなメリットの一つに、「出席扱い制度」があります。これは、文部科学省が定めている指針に基づき、一定の要件を満たすフリースクール等で指導を受けた場合、在籍している中学校の校長先生の判断で「出席」として認められる制度です。

出席扱いのポイント

  • フリースクールと在籍校との連携が必要です。
  • 出席日数としてカウントされることで、進路選択の幅が広がる可能性があります。
  • 定期的な報告書などを通じて、学習状況を学校側に伝えることが重要です。

長野市内でも、学校長との連携によって出席扱いと認められるケースが増えてきています。私たち長野日大ラボフリースクールでも、在籍校との密な連携を大切にし、お子さんの頑張りが正当に評価されるようサポートしています。

公的支援SaSaLANDと民間の違い

長野市には、教育委員会が設置している教育支援センター「SaSaLAND(ササランド)」という素晴らしい公的施設があります。ここは社会的自立に向けた支援や、「SaSaキャリア」というキャリア形成支援を行っており、費用も基本的にはかかりません。

一方で、民間のフリースクールには民間の良さがあります。

特徴公的機関(SaSaLAND等)民間フリースクール
費用無料(教材費等実費のみ)月謝制などが一般的
活動内容学校復帰や社会的自立が主軸個人の興味追求、多様なカリキュラム
雰囲気学校に近い規律がある場合も比較的自由でアットホーム

どちらが良い・悪いではなく、「お子さんが安心して通えるか」が一番の判断基準です。公的機関は少しハードルが高いけれど、民間の小規模な場所なら通える、というお子さんもいらっしゃいます。

通信制高校やサポート校という選択肢

中学校卒業後の進路として、近年非常に人気が高まっているのが通信制高校です。長野県内にも、公立の長野県長野西高校や、多数の私立通信制高校があります。

通信制高校の最大の魅力は、「自分のペースで学べる」こと。毎日朝から登校する必要がないため、体調や精神的な波に合わせて学習を進められます。また、通信制高校の学習をサポートするための「サポート校」を併用することで、レポート作成の指導や、進学に向けた手厚いフォローを受けることも可能です。

サポート校とは?
通信制高校に在籍しながら、学習塾のように通って高校卒業を支援してくれる民間の教育施設です。長野市内にも、実績のあるサポート校がいくつも存在します。

高卒認定試験と高校卒業資格の比較

進路を考える際によく耳にするのが「高認(高卒認定試験)」です。これは「高校を卒業したのと同じ程度の学力がある」ことを認定する試験です。

注意点
高卒認定試験に合格しても、最終学歴は「中学卒業」のままです(大学などに進学して卒業すれば大卒になります)。履歴書上の学歴として「高校卒業」が必要な場合は、通信制高校などを卒業する必要があります。

「どうしても集団生活が苦手」「最短ルートで大学受験の資格だけ欲しい」という場合には高認は有効な戦略です。しかし、長い人生を見据えたキャリア形成や、仲間との出会いという意味では、通信制高校などで高校卒業資格取得を目指す方が、リスクの少ない選択と言えるかもしれません。

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長野市の中学生がフリースクールで進路を決める選び方

では、実際に長野市でフリースクールを選ぶ際、どのような視点で探せばよいのでしょうか。進路を見据えた選び方のポイントを解説します。

費用や授業料と利用可能な補助金

民間のフリースクールを利用する場合、どうしても月々の授業料や利用料がかかります。決して安い金額ではないため、家計への負担は気になるところですよね。

自治体によっては、フリースクール利用料に対する補助金制度を設けている場合があります。長野市や長野県の情報もこまめにチェックしたり、各フリースクールの説明会で「利用できる助成制度はありますか?」と聞いてみるのも良いでしょう。また、将来的に通信制高校へ進む場合は、「就学支援金制度」によって学費が大幅に軽減されるケースが多いので、トータルの教育費で考える視点も大切です。

学習支援と進学実績を比較する重要性

「居場所」としての機能も大切ですが、中学生の場合はその先の進路も考えなければなりません。そのため、「学習支援がどの程度充実しているか」は重要なチェックポイントです。

  • 基礎学力の学び直しに対応してくれるか?
  • 高校受験やレポート作成のサポートはあるか?
  • 実際に先輩たちはどのような進路に進んでいるか?

例えば、長野市内の「にっこりひろば」さんのように学習補助の時間(勉強の日)を設けているところもあります。お子さんが「勉強したい」と思った時に、すぐに応えてくれる環境があるかどうかを確認しましょう。

教育ノウハウがある長野日大ラボの強み

ここで少し、私たち長野日大ラボフリースクールのお話をさせてください。私たちはその名の通り、長野日本大学学園のグループ会社が運営しています。

最大の強みは、長年にわたる学校教育の現場で培った「教育と進路指導のノウハウ」があることです。

長野日大ラボの特徴

  • 学習の遅れを取り戻すための質の高い学習支援
  • 豊富な進学データを基にした具体的な進路相談
  • 長野日大グループとの連携による多様な学びの機会

「ただ居るだけでなく、未来につながる時間を過ごしたい」。そう願う親子にとって、安心して頼っていただける環境を整えています。もちろん、無理に勉強を押し付けることはありません。お子さんの「やってみようかな」という気持ちを、プロの視点で優しくサポートします。

長野日大ラボフリースクールの日常や活動の様子はこちらのブログもご覧ください

実際に体験や見学へ行き相性を確認

ホームページや資料だけで決めてしまうのはおすすめしません。必ず、お子さんと一緒に見学や体験に行ってみてください。

「先生の話し方はどうか」「通っている他の子の雰囲気はどうか」「部屋の匂いや明るさは落ち着くか」。これらは実際に行ってみないとわからないことです。特に感受性の豊かなお子さんの場合、「なんとなく合わない」という直感はとても大切です。無理に通わせるのではなく、お子さんが「ここなら行ってもいいかも」と思える場所を、焦らず一緒に探してあげてください。

親の会や口コミ情報の活用方法

孤独になりがちな保護者の方にとって、同じ境遇の親御さんの声は大きな救いになります。「親の会」や地域のコミュニティ、あるいはSNSなどの口コミ情報も参考にしてみましょう。

ただし、口コミはあくまで個人の感想です。「A君には合わなかったけど、うちの子にはすごく合っている」ということもよくあります。情報は参考程度に留め、最終的にはご自身の目とお子さんの感覚を信じて判断することをおすすめします。

長野市の中学生はフリースクールで進路を切り拓こう

長野市には、公的な支援センターから私たちのような民間のフリースクールまで、多様な学びの場が存在します。不登校は決して「停滞」ではありません。学校という一つのルートから少し離れて、自分に合った道を探すための「助走期間」です。

私たち長野日大ラボフリースクールも、そんなお子さんの新しい一歩を全力で応援します。進路のこと、学習のこと、まずは気軽にご相談ください。一緒に、お子さんにぴったりの未来の地図を描いていきましょう。

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