2月9日(木)、スキー教室がありました。バスから山を見ると山がぼやけていて、雪が心配されましたが、到着すると穏やかな天気で安心しました。晴れてまぶしすぎることもなく、ちょうどよい天気でした。
6回目の今回は、みんなスキーに慣れていて、スキー靴もさっと履き、予定よりも早く滑り始めることができました。5年前は、一人で履けなかったり、ゲレンデまで行くのも一苦労だった人もいるのではないでしょうか。6年間、指導して下さったインストラクターの方も「大きくなりましたね。」と感慨深くおっしゃっていました。
ゲレンデに到着すると、最初は全員、慣らすため初心者向けのコースを滑りました。気持ちよさそうに下りてくる人もいれば、カメラに向かってポーズを決める人、去年学んだことを思い出し、滑り方を確認しながら滑っている人がいました。得意な人は、さらに自分のレベルを上げようとインストラクターの方のアドバイスをよく聞き、苦手な人も弱音を吐かず、一生懸命取り組んでいました。まだ滑りたい気持ちを抑えて閉校式に臨んだ人もいて、充実したスキー教室になりました。
これから長野を出ることになっても、長野で育った人として、冬のスポーツを楽しんでいってほしいと思います。
2月7日、お茶会がありました。小学校では最後のお茶会で、前から楽しみにしている子も多くいました。お茶室に入ると、背筋がピンと伸びました。
お菓子をいただくとき、左側の人たちに「お先に頂戴します。」と言い、「お菓子頂戴します。」と杵淵先生に言ってから、お箸を使ってお菓子を取りました。お箸も取り方の作法が決まっていて、箸を取るのにも普段と違って、一つひとつの動きを確認しながら、ぎこちなくもきちんとしようとしていました。細かいところまで繊細に作られていることを感じてから、甘いお菓子を味わっていました。
次に、お茶を点てました。自分でお茶を点てるのは3回目で、去年までに学んだことを思い出しながら点てていました。1年生のときは苦かったお茶も、今年はあまり苦いと感じなかったようです。大人に近づいたことを感じました。
部屋に入るとき、一礼することや、手を畳にしっかりと付けること、2つの動作を同時にせず、一つひとつの動作を完結させることなど、普段意識しないことがたくさんあり、慣れないことで大変だと感じることもあったと思います。しかし、その一つひとつは礼節をきちんと守り、相手に対するおもてなしの心を伝えるためのものなのだと感じました。
6年間で学んだことを普段の生活の中でも活かしていければと思います。
11月18日(金)、東京社会見学に行ってきました。最高裁判所や国会議事堂、JICAを見学し、多くのことを学ぶことができました。
東京駅からJRや東京メトロなどを使い、歩いて最高裁判所に向かう途中、法務省や警視庁の横を通り、何人もの警察官が見張りをしていて、何としても守らなければいけない国の重要な機関であることを実感しました。歩いて行ける範囲の中に最高裁判所も国会議事堂もあり、中枢機関が一ヶ所に集中して機能していることを感じました。
最高裁判所は、建物が見えると、いかにも憲法の番人らしく、厳かな空気が漂っていました。中に入ると、さらに緊張感が高まりました。一番重要な裁判を行う大法廷に入ると、吹き抜けの天井の高さに驚きました。15人の裁判官の席を見て、ただ人数を聞いたときよりも、より一層、慎重に審議を行おうとしていることを感じました。
国会議事堂は、中に入ると職員の方が忙しそうに仕事をしていて、その緊張感に身が引き締まりました。本会議場などを見学しました。普段テレビで見る答弁が行われている場所を実際に見て、空気を肌で感じることができました。
最後にグローバルデーでもお世話になったJICAを見学しました。まず、「豊かさとは何か」というテーマでワークショップを行いました。グループごとに違う3枚の写真を見て、自分たちのグループで決めた基準に基づいて豊かさのランキングづけをしました。最後のまとめで、今回は、自分たちで基準を決めてよかったのに、物によって決めているところが多く、物やお金が豊かさの基準と考えていることが多いことに気づきました。その後、体験ゾーンの見学をしました。文字を知らないことで薬を飲もうと思っても誤って毒を飲んでしまうこともあることを体験し、字が読めることの重要さを実感していました。一人が一日に必要な17Lの水と同じ重さのバケツを持ってみて、想像していたよりも重くて驚いていた子どももいました。蛇口をひねればきれいな水が出て、水を飲めることのありがたさを感じました。他にも様々な展示を見て、多くのことを学び、世界に目を向けるきっかけになりました。
11月1日、租税教室がありました。昨年に引き続き行われましたが、今年は、リオデジャネイロオリンピックシンクロナイズドスイミング銅メダリストの箱山愛香選手を講師としてお呼びし、税について学びました。
昨年の復習もしながら税について学び、クイズでは、子どもたちと一緒に箱山選手も考えていました。税金は50種類(国税が57兆円、長野県の税金が2,300億円)もあるということを学び、その多さに驚きました。しかし、さらに驚いたのは、その税金を一万円札で積み重ねていったらどのくらいの高さになるかという問題の答えでした。子どもたちの中では、富士山くらいの高さという予想が多く、箱山選手は、エベレストくらいの高さと予想していましたが、正解はそれ以上!!約570km!!宇宙を飛び越してISS国際宇宙ステーションと同じくらいの高さだと聞いて、箱山選手も驚いていました。箱山選手からのクイズもあり、オリンピックや宝くじの賞金には税金がかからないことを初めて知った子どもが多くいました。見事全問正解した子どもには、箱山選手のサイン色紙をプレゼントされ、大盛り上がりでした。
箱山選手への質問コーナーもあり、井村コーチは怖いのか質問している子もいました。質問に対して、「井村コーチは、怖いし、厳しいし、練習はつらいけど、その練習をしないとオリンピックにつながらない。厳しくしているのは、ただ単に厳しくしたいからなのではなく、私たちにメダルを取らせたいという気持ちがあるからだと思う。」と答えていました。最後に「つらい練習を乗り越えられたのは、周りの人の支えや応援があったから。夢を本気で叶えたいと思っている人が必ず叶えられる。夢や目標に向かって頑張れることは素晴らしいこと。」とメッセージをいただきました。どんな小さな夢や目標であっても、そこに向かって努力していけば、その小さな夢や目標から大きな夢や目標が生まれていくこともあります。「夢」を大切に、エネルギーにしてこれから生活していってほしいと思います。
最後に、銅メダルを一人ひとり触らせていただきながら、退場しました。一人ひとりメダルの重さとそのメダルを取るまでのプロセスや気持ちに思いをはせながら重みを感じていました。宝物に触ったかのようにその後しばらく、何も触れたがらない子もいるほど、とても貴重な経験をさせていただきました。
10月25日、学校から東和田運動公園までゴミ拾いをしました。一人も嫌な顔をせず、意欲的にゴミを拾えました。学校から東和田運動公園まではわずか1kmほどでしたが、思っていたよりもたくさんゴミが落ちていて驚きました。
子どもたちもゴミを見つけると我先にと言うように、いち早くゴミのもとに行き、ゴミを拾っていました。はじめは、自分が歩いているところの近くしか見ていませんでしたが、次第に、街路樹の根元などの見えにくいところまで、ゴミは落ちていないか気をつけながら歩くようになり、ゴミを次々と見つけていました。ライターも落ちていて、もし、子どもが拾って、火がついたら危ないとか、周りにガスがあったら危険だとか、ルールを守っていれば安全できれいな場所を保てるはずなのに、自分の行動で他の人にも危害が加わることへ憤りを覚え、簡単な気持ちでポイ捨てをしないでほしいと訴えている子どももいました。また、公衆トイレと駐車場の間の高低差があるところまで行き、あまり人が通らないところにゴミが落ちていることに気づき、「こんなものがある!」とどんどんゴミを拾い、ゴミ袋をいっぱいにしている子どももいました。
活動を止めるとき、もっと続けていたかったようで、「もう終わり?」という声が聞かれました。学年全体でゴミ拾いをすることはあまりないかもしれませんが、全体での活動でないときも、普段から、自分から自主的に学校の中などでもゴミが落ちていたら、自分からきれいにできる人になってほしいと思います。
10月19日、この時期としては少し暑いくらいでしたが、清々しい秋晴れの中、松代に秋の遠足に行ってきました。
今回は、初めて5・6年生混合の班でグループごとに予定を立て、松代の散策をしました。今までは、学年ごとに行動することが多く、お互いに交流することがありませんでしたが、組体操を機に、信頼関係が少しずつ深まってきました。予定を立てるときもけんかをせずにコースを決め、当日も、協力してスタンプがある場所にたどり着き、スタンプラリーを完成させることができました。初めて松代を訪れる児童も多くいましたが、地図を見たり、案内表示を見たりして、グループの中で「ああでもない、こうでもない」と言いながら散策していました。目的地の場所が分からず、町の方に聞いて目的地まで行けたグループもあったようで、自分たちで何とかしようとする姿に成長を感じました。
それぞれの見学場所では、じっくりと観察する子もいれば、全体をあっさりと見ている子もいました。旧樋口家住宅を訪れた際、襖が低いことに気づき、「昔の人って小さかったんだね。」と身をもって昔の生活を感じている子どももいました。真田宝物館では、大河ドラマの影響もあり、大勢の人が見学していました。大阪の陣についての資料を見て、歴史を学んだり、身に着けられるようになっている兜を着て、戦国武将の気分を楽しんだりしていました。
典厩寺では、住職の方に武田信繁について詳しく説明をしていただき、一番大きな閻魔大王像を見て、その大きさに驚き、悪いことをしないようにと決意を新たにしていました。
組体操を通して、体力もついてきたようで、歩いている最中も今までよりも弱音を吐かず、歩いている姿が見られよかったと思います。秋晴れの空の下、さわやかな汗をかきながら、歴史を散策することができた1日でした。
天気が心配で、入場行進前も雨がぱらつき、「大丈夫かな。」と最後まで不安でした。しかし、雲間から光が差し、空を見上げると、虹がかかっていて、「わー!!」と、子ども達も歓声を抑えることができませんでした。運動会を盛り上げようと言わんばかりの天気で、本当に最高の天気の中、運動会を開催することができ、最初から感動してしまいました。
虹がかかった中、入場行進が始まり、これが最後の運動会と気合いを入れて、最高学年らしい堂々とした入場でした。
短距離走は、一人ひとり、満足のいく順位だった人もいれば、悔しかった人もいると思いますが、精一杯走り抜けている姿を見て、下級生もかっこよかったとあこがれていました。
騎馬戦は、最後までハラハラドキドキする勝負でした。2回戦は、赤も白も最後、苦しかったと思いますが、絶対に大将を落とさないと必死で守ろうとする姿が印象的でした。
組体操は、会場にいた全員に感動を届けていました。1学期から練習を重ね、全然できなかったことが少しずつできるようになっていきました。2人技では、最初、お互いを信頼しようと思っても、なかなかうまくいかず、悩むこともありました。しかし、練習を重ねるうちにお互いに声をかけ合い、2人で成功させようと取り組むようになりました。人数が多くなり、技のレベルも上がっていくと、上に乗る人は高いところでの怖さに耐え、下の人は、重さが苦しくて辛くて、涙することもあったけれど、歯を食いしばって、みんなのために力をふりしぼっていました。フィナーレは、取り組む技は違っても、全員の心が一つになったように感じました。
小学校生活最後の運動会、勝ち負けはありましたが、そこに向けて頑張ってきたことは、子どもたちにとって大きな財産になっていると思います。組体操を通して、逃げずに向き合って頑張れば、できるようになることを一人ひとりが感じていました。自分が努力してきたことに対して自信をもち、その自信をエネルギーに変えて、これからも様々なことにチャレンジし、成長していってほしいと願っています。一人ひとりが輝いた運動会でした。
9月13日(火)、理科の授業でサバの解剖をしました。前から解剖をすると伝えていましたが、子どもたちはやる気満々で、楽しみにしていた子どもが多くいました。その日も朝からテンションが高かったです。そして、迎えた理科の時間。授業が始まると、早く解剖をしたい気持ちも抑えて、解剖する目的をしっかりと確認しました。実験のために、命あるものをその命をいただいて学習させてもらっていること。切り刻むことが目的ではなく、消化器官の構造をしっかり理解することを確認してから解剖を始めました。
サバを見ると、思ったよりも大きいと感じました。解剖バサミをサバに入れると、「わ~」と恐る恐る始めていました。想像していたよりも、筋肉が厚く、うまく切れず、苦労しているグループもありましたが、協力して全グループが消化器官の様子を観察することができました。胃の中を見ると小魚が入っていて、「魚の中に魚が入っている!!」と驚き、食物連鎖を実感を伴って学び、何匹入っているのか、それぞれのグループで聞き合い、5匹入っているグループもあり、仰天していました。胃では小魚とわかるくらい形がしっかり残っていたものが、腸の中を見ると、跡形もなくなっていて、消化のすごさを実感していました。腸の長さを測り、体長よりも長いことにも気づいていました。
何も考えずに、食べ物を食べ、排便していましたが、そこまでにすごいことが行われていることを感じた2時間でした。
9月9日(金)、第2回グローバルデーがありました。前回は、青年海外協力隊として海外に派遣されていた方たちを講師としてお呼びし、派遣国についてお話を聞くという情報を受信する立場でした。しかし、今回は、前回のお話で知ったことや感じたこと、夏休み中調べてきたことを1・2・3年生にプレゼンテーションで発信しました。
4・5年生とともにグループを組み、6年生としてリーダーシップを発揮し、低学年に伝える内容について検討している子どももいました。
本番では、1年生を前にして、「○○ってわかる?」と1年生にもわかってもらえるように、相手を意識して発表したり、自分の国になかなか人が集まってこないと、「来て!来て!」と宣伝したりして、自分たちが知ったことを意欲的に発信しようとする姿が見られました。
セイジオザワ松本フェスティバルの後、国宝松本城の見学に行きました。白と黒のコントラストが真っ青な空に映え、アルプスが背景にあり、自然の中で美しさが増していました。
演奏会の後、訪れる小学生が多く、入り口で少し待っている間に職員の方に質問していた子もいました。普段、城には住んでいなくて、城に来るときは、いよいよ命が危ないときだということや石落としという場所で敵に対して石を落として中に入ってこれないようにしたことなど、様々なことを教えていただきました。
入城すると、思ったよりも傾斜が急な階段に驚きました。最初の階段で結構急だなと感じましたが、それは、まだ序の口でした。五重六階建ての中で四階から五階への階段が61度で、しかも幅が狭く、登るのに一苦労でした。身を守るための城だということを実感しました。
火縄銃など展示されているものをじっくり興味深く観察したり、武者窓から見える外の様子を見てこんなふうに敵に火縄銃を撃ったりしていたのだと想像している子もいました。
セレモニーの中で、海のない長野県でこの企画をすることは簡単なことではなく、完成したのは当日の朝だったことを聞きました。水道水のカルキを抜いて、人工海水の素を水の中に入れ、人工的に海と同じ環境を作っているようです。長野の水は冷たいと聞き、北海道に修学旅行に行ったときも、水道の水が長野よりも冷たかったことを思い出しました。大きなウミガメを搬入するのも大変だったとお聞きしました。
セレモニーが終わり中に入ると、そこには、「ここは本当に長野なのだろうか。」と疑ってしまうほど、長野とは別世界、南の海の世界が広がっていました。オニダルマオコゼなど日本では見ることができない珍しい生き物を興味津々、身を前に乗り出して見ていました。映画でおなじみのカクレクマノミやナンヨウハギもいました。大きなウミガメに出会うと、「でかっ!」「でかっ!」「でかっ!」と、その大きさに驚いて5、6回言っている子もいれば、小さなウミガメの赤ちゃんが泳ぎ廻っているのを「かわいい!」と言いながら見ている子もいれば、「卵の大きさは?」、「どのくらいの深さに卵が産まれているのだろう?」と、定規を取り出し測っている子もいました。ヒトデやナマコなどに触るコーナーやサメコーナーなど、様々な企画があり、それぞれの場所で、感触を確かめたり、すべての生き物の名前をメモしたりして多くの気づきがありました。
6月28日から7月1日まで、3泊4日で北海道に修学旅行に行ってきました。前の週まで天気が荒れていたのが嘘のように、4日間とも晴天に恵まれ、最高な環境の中、北海道の自然を満喫することができました。
1日目は、新幹線や飛行機などで釧路まで行きました。釧路空港を降り、空気を吸ってみると、さわやかな北海道の空気がおいしく感じました。バスに乗り、窓を見ると、あちらこちらで牛がいて、北海道は、人よりも牛の数のほうが多いところがあると聞き、驚きました。途中で、馬を見つけた子が「右馬!!」と叫ぶと、一斉に身を乗り出して窓の外を見て、「本当だ!!」と歓声をあげていました。釧路市丹頂鶴公園では、すぐ近くでタンチョウが見られ、係の方に質問している姿も見られました。続いて、釧路市湿原展望台で、翌日リバーツーリングをする釧路湿原一帯を眺め、雄大な自然に「すごい」と感動していました。
2日目は、釧路湿原をカヌーで下りました。カヌーからオジロワシや鹿などを見ることができました。初めてカヌーに乗る子どもたちも多く、パドルを使うことに慣れていませんでしたが、何が見れるのか、期待を膨らませて、楽しみながら、川下りをしていました。ゆったりと流れる釧路川の自然の中に自分が溶け込まれていく感じがしました。その後、霧の摩周湖、摩周ブルー、どちらが見れるのか、ワクワクしながら摩周湖に向かいました。霧一つない素晴らしい天気で、透き通った摩周ブルーの美しさに大感動でした。お土産を買おうと店に向かうと、途中でエゾシマリスがいて「かわいいー!!」とここでも歓声が上がりました。お土産を買うことも忘れ、かわいらしいエゾシマリスに自然と頬が緩んでしまいました。泊まるホテルは屈斜路湖のほとりにあり、クッシーと一緒に写真撮影もしました。夜のレクリエーションでは、北海道クイズをして盛り上がりました。
3日目は、標津サーモンパークで、サケの稚魚の放流体験をしました。上から見ると、黒っぽいですが、下から見ると白に近い色で、それは、身を守るために同じ色にする保護色だということを学びました。自分たちが放流したサケが来年、成長して戻ってくることを願いながら、川に放っていました。施設の中では、チョウザメに指をかまれる体験をすることができ、恐る恐るチャレンジしている子もいました。かまれて、「チョウザメ指パク体験証明書」をもらえると、嬉しそうにしていました。次に、知床五湖トレッキングをしました。ヒグマを見たくて、「出るかなぁ」と少し期待していましたが、遭遇せず、無事に終えることができました。湖に景色が映っていてその美しさに息をのんでしまいました。途中でヘビがいて、触ったグループもあったようです。夜は、星空観察、動物ツアーに出かけました。長野では見ることができない満天の星空で大興奮。望遠鏡を使って、土星のリングを観察することができ、「すごい!すごい!」と興奮は冷めやみませんでした。動物ツアーでは、車の中からキツネを発見したり、森の奥のフクロウを見ることもできたグループもありました。
6月11日、音楽会がありました。小学校生活最後の音楽会。昨年までとは違う思いでステージに乗った児童が多くいました。
第1部で歌った『こけしどこのこ』。練習を始めたころは、出だしが怖くてなかなか自信をもって歌えませんでした。音程も、他のパートにつられてしまい、きれいな3部合唱ができず、苦労しました。しかし、何度も練習を重ねた結果、本番、きれいなハーモニーを響かせることができました。
第2部で演奏した『スイングしなけりゃ意味がない』。初めて曲を聞いたとき、「かっこいいけど、難しそう…」という印象をもった子どもが多くいました。でも、「できない」と弱音を吐かず、いい演奏をするために、休み時間も自主的に練習をしていました。この曲は、6年生39名のメンバーで音楽会のステージで演奏する最後の曲でした。絶対にいい演奏をしたいという強い思いが一人ひとりの目から伝わってきました。心を1つに、素敵な演奏を届けることができました。
音楽会を成功させたという達成感だけでなく、全員で同じ目標に向かって努力すること、お互いにカバーし合ってよりよいものをつくり上げていくことの大切さを学ぶことができました。
6月5日、第67回全国植樹祭に参加しました。長野で開催されるのは、52年ぶりということで、次回、長野で行われるのは、子どもたちが何歳の時だろうと考えると、今回参加できたことはめったにない機会でとてもラッキーだったと思います。
2年間、育てたドングリの苗を持っていき、子ども達同士ではなく、一緒に参加されていた一般の方とペアを組み、植樹しました。はじめは、なかなか「一緒にお願いします。」と言えませんでした。「大人と一緒に」という指示があったので、「先生も大人でしょ!」と言っている子もいましたが、最後は全員ペアを組むことができました。やっていくうちにお互い息が合ってきて、協力して、一本一本植樹していました。
植樹した場所に、何十年後には木が茂っているでしょうか。その場所を通るとき、自分たちが植えた苗がどんなふうになっているのかを見ていけたらと思います。
5月31日、将軍塚古墳館、将軍塚古墳、東山魁夷館、信濃美術館に校外学習に行ってきました。
森将軍塚古墳は、2年生のときも行ったことがありますが、今回は、社会の古墳の学習をしに行ったので、前回訪れたときとは違う感想をもつ子どもが多くいました。古墳館では、日本最大級の床面積をもつ石室を見て、圧倒されました。こんなに大きな石室の中にたった一人しか葬られていない。その一人の石室をつくるために200人もの人々が450日も働いたということを知りました。そして、当時、千曲市一帯を支配していた人の権力の大きさや今のようにクレーンなどもない中で働いている人の大変さを感じました。また、一つひとつの資料を、時間をかけてじっくり見て、埴輪をスケッチしたり、展示品の説明を真剣にメモしたりしている姿が見られました。さらに、中国から邪馬台国の卑弥呼に送られ、長野県に一つしかない三角縁神獣鏡を見ました。銅を磨くと、鏡になるということを知り、驚きました。古墳に登り、頂上から見た景色はとてもきれいでした。
東山魁夷館では、東山魁夷は長野県出身ではないのに、長野に美術館をつくったのは、景色がとても好きで、長野の人に自分の作品を見てほしいという願いからだと聞きました。展示品を見て、長野県の雄大な自然の絵が描かれているものもあり、今までよりも東山魁夷が身近に感じられたように思いました。信濃美術館では、お楽しみだったジブリの立体展を鑑賞しました。細かい部分まで正確に立体にされているものを見て、子どもたちは、静かにしていなければならない中で声のボリュームを最大限落としながら「おー!」と歓声を上げていました。
社会、図工の授業の一環として、学校の中だけでは学ぶことができないことを多く学んだ1日でした。
5月30日、歯科指導がありました。歯磨きをしないと虫歯になったり、プラークという歯肉炎の原因になるものがつき、やがて歯周病になってしてしまうと聞きました。虫歯がひどくなった写真や、歯周病で歯がとけて抜けてしまった写真を見て、衝撃を受けました。また、歯周病は歯の健康を冒すだけでなく、歯周病菌が全身に回り肺炎になるなど、体全体の健康にも影響するこわいものだということを知りました。
カラーテスターをし、普段、磨けていない場所をチェックし、歯並びなどの関係で磨きにくいところを知りました。短時間でしたが、鏡を見ながら赤くなったところに特に気をつけて、歯を磨いていました。自分の大切な歯がいつまでも健康であるように、しっかり歯磨きをすることの大切さを改めて感じました。
5月23日、春の遠足がありました。11日は、雨で延期になりましたが、今回は、天気に恵まれ、暑いくらいでした。新幹線を使う遠足は今年で2回目。昨年は、開通したばかりの北陸新幹線の中で、興奮している子どももいました。しかし、今年は、少し混雑した車両の中で、リュックサックで一般のお客さんの迷惑にならないようにすることなどマナーに気を配る子どもの姿が見られました。
学校で行く登山も今回で3回目になりました。途中、苦しそうな友達がいると声をかけ、励まし合いながら登っていました。初めての藤巻山登山では、最後まで登ることができなかった人もいました。しかし、今回は、急なところでもめげず、最後まで登り切ることができ、心の面で強くなったことを感じました。頂上での景色もよかったです。お弁当もおいしくいただきました。
算数の授業で、円の面積がなぜ「半径×半径×円周率」で求められるのかを考えました。
はじめは、半径を一辺とする正方形を3.14倍すると円の面積が求められると、式を見て考えている子どももいました。次第に、ハサミを使って、円を切り始める子どもも出てきました。細かく等分して、並べてはっていくと長方形に近い形になり、縦は半径の長さになり、横は円周の半分の長さになることに気づきました。すると、面積は、「半径×円周の半分」になりました。そこから、なぜ、「半径×半径×円周率」になるのかを考え、画用紙にまとめ、発表しました。
誰が説明することになってもよいように、全員ができることを目標にしました。練習したり、発表原稿を考えたり、グループで課題に取り組んでいました。黒板に向かって話すのではなく、聞き手を意識して、大きな声で発表することなど、算数の力だけでなく、プレゼンする上で大切なことも学んでいました。「円を細かく分ける」で正しく伝わるのかを問われ、本当に伝えたいことは「円を細かく等分する」ということだと気づき、算数の用語を正しく使うことの大切さを実感していました。聞き手も、本当に理解できる説明なのか、よく考えて説明を聞いていました。
5月4日、有志で飯山菜の花公園で行われた朧月夜音楽祭に参加しました。高校の合唱部の皆さんと『千曲川讃歌』を歌いました。屋外のステージで満開の菜の花の前で歌い、とても気持ちがよかったようです。練習を重ねてきた成果をしっかり発揮でき、会場に美しいハーモニーを響かせることができました。
高校生と一緒に合唱できたことも、子どもたちにとって、とても貴重な経験になりました。合同練習で高校生の近くで歌うことを通して、表情や表現の仕方など、高校生の姿から多くのことを学ぶことができました。来月の音楽会など、これからの合唱に活かしていければと思います。
飯山菜の花公園は、昨年度の春の遠足で訪れ、秋、菜の花の種まきを行った場所です。今回、自分たちが種を蒔いた菜の花がどうなったのか見てきました。秋は一面土だったのに、畑いっぱいに菜の花が咲き誇っていて、見た瞬間、「ここに種を蒔いたの?」と喜びの声が上がりました。種から花になった菜の花と同じように、6年生も秋から大きく成長しました!
算数の学習で、対称な図形の学習をしています。この日の授業では、課題の4つの図形を切る際、はさみで切る長さができる限り短くなるようにするにはどうすればよいかを考え、できた図形の特徴について考えました。一人でじっくりと考える子どももいれば、友達と一緒に様々な切り方を試している子どももいました。切る長さができる限り短くなるように、何回も折って切ってみると、1つの図形ができるはずなのに、2つになってしまったり、こうなると考えていたものとは違う図形ができてしまったり、失敗しながら課題に取り組んでいました。驚いたのは星の図形です。「こんな折り方もある!」という声が聞こえると、その友達のもとにいき、どんな折り方なのかを確認したり、自分が考えた折り方を友達に見せたりしていました。半分に折りたたむだけでなく、さらに数回折っていて、子どもたちの発想力のすごさ、アイディアの豊かさを感じました。特徴を考えると、「線対称な図形だ!」という声が上がりました。「対称ってどういうこと?」という問いかけに対して、子どもたちは、普段、何気なく使っている言葉の意味を再確認しながら学習していました。