本校は、長野県初の小中高一貫校として平成23年に開校してから、本年で10年目を迎えました。本校には、開校以来の「啐啄同時」という教育理念があります。児童の発達・成長段階の中での知りたい・学びたいという意欲と、教員の伸ばしたい・教えたいという熱意が一つになるときにこそ、大きな成果につながるという考え方です。その理念をもとにした教育活動は、地域の皆さま、および卒業生の皆さまに理解され、ご支援をいただいております。
本年度、1期生が長野日本大学高等学校の1年生になり、12年一貫教育の最終ステージに立ちました。本学園の小学校・中学校で培った長野日大スピリットと基礎力・応用力を、しっかりとした結果として出してくれることが期待されます。
10年目を迎えた本年、4年生以上の児童が一人一台のタブレットを保有いたしました。授業を効率よく、かつ効果的に展開することで、基礎学力の定着から応用力につながります。また、調べ学習や校外学習にも利活用することで学びを広げ、深めることになります。さらには、児童相互で刺激し合う環境の中で、創造的な人材育成にもつながるものと考えています。
私立としての創立以来変わらない教育理念を一つの太い柱として継承しつつ、時代や世の中の変化、そして求めを敏感に受け止め、柔軟に対応してまいります。
長野日本大学小学校 学校長 江村 春彦